プレーリードッグってどんな動物?悲しい歴史とは?身体の大きさ、寿命の長さ

2018/06/06

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プレーリードッグといえば、砂漠地帯で群れで過ごし、巣穴から顔を出しているネズミ目リス科の動物。

プレーリードッグにしかない魅力も多く、以前から飼われることがありましたが、2003年の輸入禁止以降、完全に珍しいレアな生き物になってしまい、飼育している方も極端に減りました。

今回はそんなプレーリードッグについての基本的な部分、生態について紹介していきたいと思います。

※飼育のハードルは上がりましたが、これはあくまで輸入が禁止になったというだけで、国内繁殖で生まれてきた個体を探せば実際に飼うこともできます。

ペットとしての飼い方、知識に関してはこちらをご覧ください。
関連記事:プレーリードッグはペットとして飼える?飼育方法、性格、価格、寿命の長さ
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プレーリードッグの生態

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北アメリカの草原地帯(プレーリー)で穴を掘り、地下に巣穴が集まった町(タウン)を作り、群れで生活しています。

地下の中は多くの通路や小部屋が複雑に作られ、地上の入口は盛り土されています。

子ども部屋や寝室、トイレ等、用途が決まっており、出口付近には外敵の接近をいち早く見つけるために見張り場も有ります。

なお、この用心深さは天敵が多いというのが大きな要因で草原地帯で外敵から守る知恵が代々、培われてきました。

地上で生活するジリスの仲間で、日本で販売されているオグロプレーリードッグはノースダコタ、モンタナ、ワイオミング、ニューメキシコ、テキサス州(アメリカ合衆国)からカナダのサスカチュワン州の地域とチワワ州(メキシコ)などに生息し、開けた草原地帯やサバンナ(明らかに乾季のある熱帯・亜熱帯地方にみられる草原)で大きな群れで生活しています。

オス1頭に対し、メス数頭という一夫多妻制でコテリーと呼ばれる家族を形成し、オスはメスよりひと回りほど体が大きく、毛は年に2回生え変わります。

子供の数は平均3匹ほど。日中に行動する昼行性動物ですが昼の間は暑さを避けて涼しい朝夕に活動します。

プレーリードッグの種類は主に尾先が黒い「オグロ」、尾先が白い「オジロ」、体に黒毛が混ざる「ガニソン」、メキシコに生息する「メキシコ」、ユタ州に生息するやや小柄な「ユタ」の5種類が有り、日本で見られるのは殆んど「オグロ」です。

オグロプレーリードッグは数百匹で暮らし、その一帯はタウンと呼ばれています。タウンは65,000キロにもおよび、約4億頭ものプレーリードックの生息地だったと言われています。また、真っ白なプレーリードッグはオグロのホワイト種ですがアルビノでは無いので瞳は真っ黒です。

別種であるオジロプレーリードッグは西部の山中に生息し、オグロより標高の高いところに住み、大きなタウンを作らず広大な範囲に分散しています。

オグロは冬眠せず暖かい日に巣穴から出て餌を食べる時もありますが、オジロは半年ほど冬眠すると言われています。

プレーリードッグの名前の由来は巣穴の盛り土の上で見張りをする際に天敵が現れると「キャンキャン」というような甲高い声で仲間に危険を知らせることから命名されたそうです。

プレーリードッグの歴史

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その昔、プレーリードッグは生息する北アメリカで原住民やその他の動物たちと平和に生活してきました。

しかし、アメリカに移住してきた開拓者は牧場経営をはじめました。

プレーリードッグが牧草を食べたり、巣穴を掘ったりするために家畜たちが穴に足を取られ多くの事故が発生しました。開拓者たちは彼らを「草原のネズミ」と呼び、害獣として駆除し始めました。

駆除の仕方は残酷で穴に逃げ込んだ所に水や洗剤を流し込み、出てきたところを捕まえたり、専用の大きいバキュームホースを穴に入れ彼らを吸い込んだりして捕まえました。

結果、20世紀初めには50億頭居たとされるプレーリドッグの98%が居なくなりました。

7種類いた彼らの内の2種類は絶滅し、メキシコプレーリドッグは絶滅危惧種に指定され、ユタプレーリードッグは絶滅の危機に瀕していると言います。

日本は2001年に約13,400頭のプレーリードッグを輸入していますが、残酷な捕獲の中で生き延びた子供達を輸入しているため、外見上は問題なくても頭を強く打っていたりして原因不明の突然死も多くあったそうです。

このように悲しい歴史を持つプレーリードッグですが現在は保護を受け、自然公園で幸せに暮らしています。

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輸入禁止になった理由

その可愛さから日本で人気が出始めていたプレーリードッグですが、2003年3月から輸入禁止になりました。

その理由は彼らの多くは野生化で捕獲され輸入されていた為、ペスト、野兎病などの感染症を媒介するおそれがあるから。

家畜化された犬や猫とは異なり、様々なリスクがあります。
そのため日本で販売されているプレーリードッグは全て国内繁殖で生まれてきた個体のみとなっています。

身体の大きさ

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体長は30センチ~40センチ、尾の長さは8センチ位。

オスのほうが大きく、体重は850~1700グラム、メスは700~1000グラム位。

寿命

野生下では2~4年、飼育下での平均は7~8年ですが12年生きた長寿のプレーリードッグもいるそうです。

また、1~2年で成熟し、実年齢の重ね方は犬と同程度ですが、寿命は少し短め。

なお、野生よりも飼育下の方が寿命が長いとされています。

ペットとしての歴史が少なく、飼うためのノウハウが乏しいにも関わらず、飼育下の方が寿命が長くなるというのは、プレーリードッグが野生で暮らしていくのがいかに過酷なのかというのを現していると言ってもいいかもしれません。

さいごに

ユーモラスで愛くるしい姿には似合わない、悲しく過酷な歴史を持つプレーリードッグ。
今は保護され幸せに暮らしていると知り本当に良かったと思います。

まだまだ認知度の低いペットですが、輸入が再開され一人でも多くの人たちに彼らの愛らしさを知ってもらえたらと思います。

-プレーリードッグ

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